男性の泌尿器科

こんな症状があったら泌尿器科受診をおすすめします

男性でこんな症状があったら泌尿器科受診をおすすめします泌尿器科では腎臓から尿道までの尿路や前立腺の疾患を専門的に診察しています。泌尿器疾患は、排尿に関する症状で気付くことがよくあります。下記のような症状がありましたら、ご相談ください。

  • トイレが近い
  • 尿意があるのに尿がなかなか出ない
  • 尿の勢いが弱い
  • 出し切ったはずなのに、後から尿が漏れる
  • 急に強い尿意が起こり我慢できない
  • 夜中、何度もトイレに起きる
  • 残尿感がある
  • 排尿する時に痛みを生じる
  • 排尿を改善する薬を飲んでいるが効果がない

こうした排尿トラブルには泌尿器の疾患が原因となって起こっている場合があります。排尿トラブルは治療により改善可能ですので、お気軽にご相談ください。

血尿、たんぱく尿について

血尿には、見た目でわかるケースと尿検査ではじめてわかるケースがあります。肉眼で確認できる血尿は膀胱がんや腎臓がんなどの尿路系の悪性腫瘍の可能性がありますので、できるだけ早く受診するようにしてください。こうした血尿では痛みなど他の症状がともなわないこともよくあります。尿検査でわかる潜血反応も膀胱がんなどの可能性があります。
たんぱく尿の場合には、体質的なものか疾患が関係しているのかをまず調べる必要があります。尿中のたんぱく質の量、そして尿の顕微鏡検査で調べますが、1日の尿たんぱくの量が1gを超えた場合には腎臓病の疑いがあります。これが3.5gを超えた場合にはネフローゼ症候群です。
健康診断などで血尿やたんぱく尿を指摘された場合には、お早めにご相談ください。

男性によくある泌尿器の病気

前立腺肥大症

50歳を超えると前立腺は大きくなっていく傾向がありますので、前立腺肥大症は50歳代以上の男性に多い病気です。以前は手術による治療が主流でしたが、有効な薬剤が登場してきているため、現在はほとんどの方が薬物療法で改善し、手術が必要になるケースは少なくなってきています。代表的な症状は頻尿や排尿困難ですが、重症度を調べて適切な治療を行うためには専門医の診察が不可欠です。できるだけお身体に負担が少なく、有効な治療を受けるためにも、専門医の受診をおすすめします。

前立腺がん

日本で増加傾向にある代表的ながんです。高齢の男性に多く、前立腺肥大症を合併しているケースもよくあります。前立腺がんは腫瘍マーカーによる早期発見が有効な数少ないがんです。近年、人間ドックなどにPSA(前立腺特異抗原)という前立腺がんの腫瘍マーカー検査が組み込まれるケースが増えてきており、これが早期発見につながるケースが増えています。血液採取のみで調べられるため、前立腺がんリスクが上昇しはじめる50歳代になったら毎年PSA検査を受け、正常値を超えたら当院までご相談ください。

前立腺炎

前立腺が細菌感染を起こして炎症を生じている状態です。尿道から侵入した細菌によって感染するケースが多く、代表的な症状には排尿痛、排尿困難、血尿、発熱などがあります。若い方の場合は性感染症によるものが多く、中高年の方には前立腺肥大症を合併しているケースがよくあります。
慢性化した前立腺炎の場合、症状は陰嚢や下腹部の痛み、残尿感などが現れることもあります。排尿に関するトラブルがあまりなく、下腹部痛だけということもあります、その場合、内科などの受診では前立腺炎を発見できないこともあります。また、症状で排尿困難と発熱がある場合には、速やかに的確な対応が必要ですので、できるだけ早く受診してください。

膀胱がん

腎臓から尿管を通じて送られてくる尿をためる膀胱に生じるがんです。膀胱がんのほとんどが内側の粘膜である尿路上皮から生じます。膀胱がんは表在性膀胱がんと浸潤性膀胱がんに大きく分けられます。表在性膀胱がんは粘膜から膀胱の内側に向かって隆起するがんで、悪性度は比較的低く、転移を起こすことも少ないのですが、再発しやすくなっています。浸潤性膀胱がんは膀胱の外側に向かって広がるがんで、発生率は低いのですが自覚症状に乏しいため注意が必要です。また、浸潤性膀胱がんは悪性度が高く、膀胱の外壁を貫いて進展することがあり、転移も起こしやすいという特徴を持っています。
喫煙がリスクを高めることがわかっており、女性より男性の発症率が高く、高齢男性の発症が多い傾向があります。尿検査で潜血反応が出た場合には早期の膀胱がんである可能性がありますので、健康診断などの尿検査で潜血反応を指摘された場合にはできるだけ早く受診してください。

腎機能障害

腎機能障害には、急性腎不全と慢性腎不全があります。急性腎不全は尿が全く出ない、尿の出が悪いといった症状が現れてすぐに適切な治療を受ければ腎臓機能の回復が見込めます。慢性腎不全は初期の症状に乏しく、進行によって夜間などの尿量増加、目周辺や足のむくみ、倦怠感や疲れやすさ、食欲不振、息切れなどが現れてきます。こうした症状に気付いた時にはすでに腎機能の回復が望めないこともあるため、できるだけ早く受診することがとても重要です。排尿に関する異常が少しでもあるようでしたら、お気軽にご相談ください。

腎のう胞

腎臓の中に球状の袋ができて、その中に液体がたまっている状態です。症状や悪影響のないケースがほとんどですが、よく似た複数ののう胞ができ腎機能の低下をおこす多発性のう胞腎(PCK)もあります。悪性の腫瘍をともなう疾患の可能性もありますので泌尿器科専門医による定期的なCT検査や超音波検査が不可欠です。
腰痛などの症状がある場合にはのう胞内の液体を吸引し、エタノールなどを注入して再発を防ぎます。ただし、こうした治療でも再発する可能性があります。再発を繰り返す場合やのう胞の数が多く腎機能に影響がある場合には、手術を検討します。

尿路結石症

尿路は腎臓から尿管、膀胱、前立腺、尿道という尿の通路です。腎臓の腎盂でできた結石は、そのままでは症状を起こしませんが、膀胱へとつながる尿管内に下降すると尿管は狭いため激しい痛みなどの症状を起こします。痛みは背中やわき腹、下腹部などに現れ、血尿や発熱などが起こることもあります。発熱がある場合にはできるだけ早く泌尿器専門医を受診して適切な処置を受けてください。
自然排出を促す薬物療法で治療可能なケースがほとんどですが、手術が必要になることもあります。痛みがおさまっても排石するまでの治療が不可欠ですし、再発しやすいため定期的な検査を受けるようにしてください。尿路結石症でもほとんど症状がない場合がありますが、放置すると腎臓への負担が大きくなって腎機能低下を起こす可能性があります。なお、腎盂にある結石でも治療が必要になるケースがあります。

尿道狭窄

膀胱から尿道口までの間にある尿道が狭くなる疾患で、尿道粘膜にできた傷を修復する際に線維化や瘢痕化が起きて狭窄を生じています。尿道狭窄は外傷や炎症の他、カテーテルや内視鏡などを使った治療の後遺症として起こる場合があります。重症化すると排尿が不可能になり、早急な手術が必要になる場合もあります。尿道狭窄を起こすと尿路感染症や腎機能障害のリスクが大幅に上昇するため、専門医による適切な治療を早急に受ける必要があります。排尿しにくいといった症状があったらすぐに受診してください。

膀胱頸部硬化症

膀胱の出口周辺が硬直する病気で、男性に多い傾向があります。残尿感や頻尿、排尿困難などの症状がありはっきりとした原因はわかっていませんが前立腺肥大手術後に発症するケースが多いとされています。

尿路感染症

尿は腎臓で作られて尿管、膀胱、前立腺、尿道という尿路を通って排出されますが、この尿路に細菌感染による炎症が起きているのが尿路感染症です。そのため、腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎も尿路感染症に含まれます。尿道口から入った細菌が尿路をさかのぼって感染する上行性感染が原因となる場合が多いため、尿道の長い男性には比較的少ない疾患です。

性感染症(STI)

性感染症(STI)オーラルセックスやアナルセックスを含む性行為によって、血液や精液などの体液が相互に接触し、感染する病気です。原因には細菌、ウイルス、寄生虫、原虫などがあり、排尿痛や残尿感など排尿に関する症状が現れるケースが多いのですが、病気によっては男女で症状の強さが大きく異なるものもあります。そのため感染してもそれに気付かずに感染を広げてしまうことがよくあります。性感染症は、将来の不妊や母子感染につながる可能性もあります。性感染症であることがわかったら、パートナーの方にも必ず治療を受けるよう伝えてください。

男性更年期障害

男性更年期障害女性の更年期障害は広く知られていますが、更年期障害は性ホルモンのバランスが加齢によって崩れることにより起こるさまざまな症状のことですから、男性にも更年期障害は現れますし、更年期障害の症状は男性の場合にもかなり多彩です。原因不明の不調として長くお悩みになっている男性で、男性ホルモンの値を採血で検査してはじめて男性更年期障害だったことがわかる方はかなりたくさんいらっしゃいます。
代表的な症状には、ほてり、のぼせ、冷え、動悸、不眠、頭痛、めまい、耳鳴り、呼吸困難、肩こり、筋肉痛、関節痛、発汗、口内乾燥、便秘、下痢、食欲不振、全身倦怠感、頻尿、尿の勢いの低下、集中力低下、不安、うつなどがあり、男性特有の更年期障害症状として股の不快感、性欲低下、勃起力低下などがあります。

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